慶応義塾大学病院 予防医療センター 人間ドック
医師からのご挨拶
高石 官均 (たかいし ひろまさ)
高石 官均 (たかいし ひろまさ)
慶應義塾大学病院 予防医療センター長
医学部教授
平成2年慶應義塾大学医学部卒。前慶應義塾大学医学部腫瘍センター・センター長。日本内科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
高齢社会の到来や生活習慣の変化によって、がんを含めた生活習慣病・慢性疾患の増加には著しいものがあります。予防医学・予防医療への期待は極めて高く、21世紀の医療分野における最重要課題です。慶應義塾大学病院予防医療センターではハード面、ソフト面ともに、最先端の診断技術による精度の高い健診・検診を提供しております。また、専門性が高くきめ細かな結果説明と、健康指導によるフォローアップ体制を用意しています。もちろん、発見された病気の治療にあたっては、大学病院における高度医療、先進医療へのスムーズな橋渡しを実現しています。予防医学は北里柴三郎先生を祖と仰ぐ慶應医学の原点であり、基礎医学、臨床医学と並ぶ大きな柱の一つです。各診療科の専門医と一致協力して、包括的な健康サポートを提供して参ります。
おすすめドック
気になる疾患から選ぶ:
▲が ん
▲その他生活習慣病
おすすめの専門ドック詳細:
▲脳画像ドック
▲心臓・血管ドック
▲メタボリックシンドローム・腎臓ドック
▲運動器(骨・筋肉・膝・腰)ドック
▲レディースドック
この病気が気になる方にお勧めの検査
胸部CT
当センターでは、被ばく量の少ない低線量CTによる検査を行っています。 低線量CTでは従来の胸部単純X線(レントゲン)検査に比べ早期の肺がんを見つける事が可能となるため、肺がんによる死亡率の低下が期待されます。
寝台に仰向けで寝ていただき、合図に合わせて数秒程度の息止めがあります。
検査時間は体脂肪測定のFat-CTも含めて5分程度です。
肺がん以外にも肺炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症などもわかります。
PET-CT
PET検査は検査薬を注射し、その集積具合を画像で確認する検査です。全身のがんを一度にスクリーニングできるのが特徴です。
(ただしPET―CT検査だけでは判断が難しい、あるいは有用性の低いがんもあります。)
*詳しくはこちらをご参照ください。→
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000692.html
脳MRI・MRA
約20分間、トンネル状の寝台に仰向けに寝た状態で行います。検査中は大きな音がしますが、耳栓を装着していただきますので心配ありません。
頭蓋内の断面を多方向から画像化することにより、脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの病変を調べる検査です。
MRA(MR Angiography)では脳の血管のみを立体的に画像化することで、脳動脈瘤や血管の閉塞、狭窄、奇形などがわかります。
慶應義塾大学 予防医療センター 概要
所在地
東京都新宿区信濃町35 3号館(南棟)3階
代表者
予防医療センター長 高石 官均
事業概要
1. 健診プログラムの提供ならびに受診者のフォローアップ
2. センターに配置された医療機器等による検査
3. 外来ならびに特別対応の診療
4. 3号館(南棟)における事業のサポートおよび連携協力
5. 予防医学・医療の発展に寄与する研究および諸活動
6. その他センターの目的達成に資する事業
主な設備・機器
多列CT装置(64列)2台,MRI装置 (3T/1.5T)各1台, PET-CT装置2台,消化管X線装置(FPD-Cアーム式)2台,消化管内視鏡装置(上部および下部・NBI装備)3台,全身用骨塩測定装置1台, 乳房X線撮影装置1台,婦人科コルポスコピーおよび経膣エコー1セット,超音波装置(腹部・乳腺・血管用)3台,超音波装置(心臓用)1台
休診日
日曜、祝日、第1・第3土曜日
年末年始(12月30日から1月4日)、慶應義塾の休日(1月10日)
お問合せ
受付時間:月曜日~金曜日、第2・第4・第5土曜日 8:30~17:00
Tel:03-6910-3533/Fax:03-5363-3454
Web:http://cpm.hosp.keio.ac.jp/
| 日本の病院が推奨
当院では、患者さんの利便性向上の一環として、IVR(自動音声ガイダンス)を導入しております。患者さんや当院にお問い合わせくださる方へ円滑な対応ができるように努めてまいります。 受診予約・お問い合わせ等については、以下の電話番号におかけいただきますようお願い申し上げます。
北里研究所病院のルーツは近代医学の父北里柴三郎先生が、福澤諭吉先生のご援助で明治25年に設立された伝染病研究所に遠く遡ります。その翌年、附属施設として日本初の結核療養所「土筆ヶ岡養生園」が建てられました。大正3年(1914年)には北里研究所が創立され、2年後に当院の前身である「北里研究所附属病院」が開院しました。そして昭和6年(1931年)に「北里研究所附属病院」と「土筆ヶ岡養生園」と合併して、現在の病院の基礎が形作られました。昭和20年(1945年)には戦災で焼失したにも拘わらず、多くの篤志家や企業のご寄付で、昭和29年(1954年)に当院は蘇ったのであります。こうして100年を超え脈々と受け継がれてきた北里研究所病院の志こそが、私たち全職員の誇りであります。
明治44年2月11日、明治天皇が時の内閣総理大臣桂太郎を召され、「医療を受けられないで困っている人たちが、よい医療を受け、再起の喜びをもてるような施設をつくるように」という趣旨の『済生勅語』と、その基金として御手元金150万円を下賜されました。